エアロプレスってなに?

アメリカから生まれた圧力をかけるドリッパー

エアロプレス(AeroPress)とは、アメリカのAerobie社が2005年に開発した抽出器具のこと。実はこの会社、フリスビー世界一の飛距離でギネス記録を持つアウトドアスポーツメーカーなんです。

珍しい経歴を持つ比較的新しい商品なのですが、世界チャンピオンシップや日本含む各国でエアロプレスだけの大会が開催されるほど、今や最も注目されているコーヒー器具の一つ。

一件シンプルに見える抽出の仕組みには、実は驚くほど幅広く柔軟な可能性が隠れています。使い方を様々に工夫すれば、そのたびに新しい味わいが楽しめる奥深い器具です。

エアロプレスの仕組み

注射器のような形状で、空気圧を利用してコーヒーを抽出するエアロプレス。短時間でぎゅっとコーヒーの味わいを引き出すため、ドリップコーヒーよりもジューシーなフレーバーと、フレンチプレスよりもなめらかで、丸みのある質感を味わえるのが特徴です。

エアロプレスの抽出原理は、浸漬式 (フレンチプレスなど) と透過式(V60などのドリップ) のハイブリッドです。コーヒーは湯だまりの中で少しの間抽出され、その後フィルターを通ってサーバーの中へ押し出されます。エアロプレス最大の特徴は、この最後の圧力をかける部分。これにより、他の器具にはない味わいが作り出されます。

エアロプレスのメリット・デメリット

プレスが出来るのには、こんなメリットが。通常、ハリオV60などのドリッパーで抽出した場合、細挽きの粉を使えば、ペーパーが目詰まりし、時間が延びてしまいます。抽出後半はネガティブな成分が出やすいので、長くかかってしまうとあまり良くありません。

その点、エアロプレスはどれだけ細挽きにしても、プレスの力加減で自由に抽出時間をコントロール出来るため、細挽きの短時間抽出など、レシピの幅がぐんと広がります。

その反面、プレスすることでのデメリットも。抽出力が強いので、最後まで押し切ると雑味まで抽出されてしまい、ビターな印象で少しクリーンさが落ちるカップが出来上がってしまいます。(レシピによっては、どのタイミングで押すのを止めればよいかも教えてくれます。)

また、押すのにある程度の力がいるため、人によってはやや大変に感じるかも。サーバーやマグも、厚み・安定感があって丈夫なものを選ぶ必要があります。

お手入れも簡単、コンパクトに収納・持ち運びできる

使い慣れると力の掛け方もわかるようになりますし、使った後のお手入れも簡単。シンクでコーヒーを最後までぎゅっと搾ったら、フィルターキャップを外してチャンバーを押し込むだけ。ケーキのように固まったコーヒー粉が押し出され、本体にはほとんどコーヒーかすが残りません。ゴミ箱にスポーン!と飛び込んでいく様子はなかなか爽快。

他のコーヒー器具に比べてスリムな形状で、チャンバーを押し込んだ状態にしてしまえば持ち運びもコンパクトで簡単。頑丈で厚みのあるプラスチック製なので、アウトドアにもぴったりです。

FELLOW社のPrismo(プリズモ)などのアタッチメントを使えば、エスプレッソのような濃厚な味わいの抽出もでき、ご自宅でもラテが作れるように。

いつものおうちコーヒーにちょっと変化が欲しい、そんな方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?

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