最近はスペシャルティコーヒーという言葉も珍しく無くなり、コンビニのコーヒーでもその名前を聞くようになりました。
街で見かけることも多いスペシャルティコーヒーを謳ったコーヒーショップ。入ってみると多くの種類のコーヒーが並んでおり、何を頼めば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回のKOHII豆知識では、そんなコーヒーショップでまず何を頼むのが良いか、お話ししていきます。

キーワードは「シングルオリジン」と「ドリップ」
まずは、シングルオリジンのドリップコーヒー(プアオーバー)を頼むのが良いと思います。
①「シングルオリジン」とは
シングルオリジンとは、単一農園とも呼ばれ、この生産国の、この地域の、この農園で採れたコーヒーということです。
そもそもスペシャルティコーヒーとは、ざっくり説明すると、コーヒーは生産地ごとに違う味わいを持っていて、その違いを楽しもうという概念です。ですので、せっかくスペシャルティコーヒーショップなら、シングルオリジンのもので、生産地ごとのユニークな味わいを楽しむのが良いと思います。
②「ドリップ」とは
いわゆる、ブラックコーヒー。そう聞くと苦そう!と感じるかもしれませんが、浅煎り〜中煎りであればその飲みやすさにびっくりする方もたくさん。コーヒーの味わいを一番よく引き出せる方法でハンドドリップしているお店が多く、スペシャルティコーヒーの甘味、酸味や香りが一番わかりやすく感じられる飲み方です。
コーヒー豆とお湯だけでできているので、生産地の特性を味わうにはもってこいです。
浅煎りのコーヒーであれば、より生産地ごとの特徴が感じられやすいので、できれば浅煎りの方がおすすめです。
困ったときはコロンビアかエチオピア

よし、じゃあシングルオリジンのドリップコーヒーを頼もうと思ったのも束の間、目の前に非常に多くのコーヒーが並んでいて、これまた悩ましいですよね。コーヒーショップではそれぞれのコーヒーの特徴が書いてあったり、スタッフが説明してくれたりしますが、どれもよく分からないこともあると思います。
そんな時におすすめなのは、コロンビアとエチオピアの2国です。
両国ともフローラルでフルーティーなコーヒーが特徴的な産地で、コロンビアはクリーンで明るい味わいのものが、エチオピアは紅茶に例えられるような華やかでフルーティーな香りのものが多く、とても飲みやすいのが魅力です。
その特徴を生かすため浅煎り〜中煎りで仕上げるお店が多いので、いわゆる普通の苦味のあるコーヒーとの違いがわかりやすいと思います。クリーンと表現される、すっきりと飲みやすいコーヒーが比較的多く、また、どちらもメジャーな生産国であるため、ほとんどのお店で必ず1種類は見つけられるのもポイント。困った時はコロンビアかエチオピアを選んでみてください。
もちろん、エスプレッソやラテなどが好きな方はそちらを頼むのも良いと思います。コーヒーショップの中には、サイフォンやエアロプレスなど抽出方法にこだわったお店もあるので、プアオーバーのドリップで無ければいけないということもありません。
コンビニや自販機でも買えるけれど、せっかくスペシャルティコーヒーショップに行ってコーヒーを飲むのであれば、シングルオリジンのドリップコーヒーで生産地ごとの特徴を味わうのがおすすめです。
スペシャルティコーヒーってよく聞くけどあまりよく分からないという方は、今回の記事を参考にしつつ、同じコーヒーでも生産地ごとに違う味わいをぜひ感じてみて下さい。
お気に入りのコーヒーが見つかることを祈っています。
A Cup of KOHII with love
(編集:Tomoki)