KOHII PEOPLE #13 クリエイター:萩原幸也

企業でクリエイティブディレクターとして働く萩原幸也さん。これまでに、数多くのサービスのブランディングや宣伝を担当してきた。本業の他にも、武蔵野美術大学の客員研究員を務め、社会人に対するアート、デザイン教育のプログラム作りなど、数々のプロジェクトに関わっている。

そうした仕事に加え、SNSの発信や取材対応、講演会に登壇するなど個人での活動も多いうえに、プライベートでは2児の父でもある。仕事もプライベートも充実し、ときに慌ただしい日々を送る萩原さんのブレイクタイムに欠かせないのがコーヒーだ。

「コーヒータイムは唯一、ひと息つける時間」

――萩原さんにとってコーヒーとは?

ひと息つきたいときの相棒のような存在。コーヒーを飲む時間はタバコを吸わない自分にとっては唯一、仕事や日常に区切りをつける時間なのだと思います。長年使い込んだTHERMOSのマイカップにコーヒーを淹れ、じっくり味わう――。そんな穏やかな時間がいいですね。

普段から自然や植物が好きなので、リフレッシュを兼ねて、いつものマグカップを片手に散歩に出ることもあります。緑を眺めていると不思議と落ち着き、フラットな気持ちに。都会の喧騒から逃れてコーヒーを飲みながらゆっくり過ごす時間は、僕の活力になっています。

――1 日を過ごすうえでのマイルールはありますか?

夜、寝る前に昨日との差分を考えるようにしています。もちろん、何も変わらない日はあるんです。それでも、1mmでも何かしらの変化や積み重ねが見つけられた日は、充実感でよく眠れる気がしますね。

「もしもの5分よりも日々の毎分毎秒が大切」


――1 日にプラスしてもう5分あったら何をしますか?

そうですね……。正直なところ、おそらく5分だと何も変わらないので、何もしないかな……。とはいえ、12日で1時間――。そう考えると、何かできそうな気がしてきますね。笑

でも、いつもの毎日を振り返ってみると、そういう「何かできそう」な時間が1日の中にいくらでもあることに気が付きますね。なので、もしもの5分のことを考えるよりも、日々の毎分毎秒を大切にしたいと思います。

――萩原さんが考える「素敵な大人」とは?

たいていの「素敵な〜」「大人の〜」という言葉は、歳を重ねて身につけた落ち着きや、余裕のある様を指しているように思います。そういう生き方も素晴らしいと思いますが、僕はずっとそうはなりたくないと思ってきました。笑

何だか、丸くなってしまうのが嫌というか……。なので、いまだにパンクやメタルを好んで生きているというような、ちょっと尖った姿勢のある大人を尊敬しています。落ち着きすぎず、やんちゃで、いつまでも好奇心を失わないような人。自分もそうありたいですね。

萩原 幸也

1982年山梨生まれ。2006年 武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後、株式会社リクルートに入社。リクルートグループのコーポレート、サービスのブランディング、マーケティングを担当。ビジネスをはじめとする講演会への登壇も行っている。

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